秋田でのワーケーションの楽しみ方とは?事例を交えて解説
秋田には「白神山地」や「北海道・北東北縄文文化遺跡群」の2つの世界遺産があり、自然との共存・共生が育んだ風土があります。
そのため都会からワーケーションに訪れる方々におすすめの土地といえるでしょう。
では秋田でワーケーションをするならどのように楽しめばよいのでしょうか?
本記事では秋田でワーケーションをする意義と、ワーケーションのモデルコースなどをご紹介します。
目次
そもそもワーケーションとは?
ワーケーションとは「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を合わせた造語で、会社や自宅から離れて観光地や帰省先でリモートワークをおこないながら休暇も過ごすことをいいます。
厚生労働省が2021年3月に公表した「テレワークガイドライン」でも、ワーケーションをテレワークの一形態として位置づけるということが提示されています。
有給休暇を使うほか、企業の制度を利用する方法もあるので、まずは勤め先に支援制度がないか確認してみましょう。
秋田でワーケーションをすることの意義
リゾート地や観光地といった、普段の仕事環境とは異なった場所で休暇を取りつつ仕事をするのが魅力のワーケーション。
もし都会からワーケーションをしに行くなら、秋田県がおすすめです。
ここでは、秋田でワーケーションをする意義について紹介します。
プライベートが楽しめる
休暇も兼ねたワーケーションでは、プライベートの時間も確保できます。
時間の使い方は自分で決められるので、1日のなかでプライベートの時間を多く取ってもかまいません。
自分のやりたいことや家族のためにより多くの時間を費やすのもよいでしょう。
また、プライベートが充実すると心にも余裕ができ、メンタルケアにもなります。
ただしワーケーションでは仕事とプライベートの境目がなくなるため、時間をコントロールする必要があります。
自分できちんと管理して仕事に取り組まねばならないため、オンとオフをしっかりと切り替えられるかが大切です。
生産性が向上する
ワーケーションをすれば、職場で業務をおこなうよりも作業効率が上がります。
職場だと周りとコミュニケーションを取ったり雑務をこなしたりする必要があり、必ずしも自分の業務だけに集中できるとは限りません。
しかし、ワーケーションでは周囲を気にせず業務に集中できるため、作業効率がアップするでしょう。
またプライベートの充実によって、仕事のモチベーションアップも期待できます。
プライベートの時間を多く確保しようと業務の効率化も図れるでしょう。
環境が良く滞在施設が多彩
秋田は環境が良く、ワーケーションができる施設が豊富にあります。
県内各地でテレワーク施設の設置が進んでいるため、滞在中は快適に業務をおこなえるでしょう。
また「白神山地」や「森吉山」などの自然を楽しめるだけでなく、秋田の食や温泉、伝統文化を堪能しながら田舎暮らしを体験できます。
仕事でもプライベートでも、有意義な時間を過ごせるでしょう。
自然のなかでゆったりと仕事ができる
自然のなかでゆったりと仕事ができるのも秋田でワーケーションをする意義といえます。
都会では経験できない自然に囲まれた環境での仕事なら、新鮮な気持ちで業務に取り組めるでしょう。
仕事に行き詰ったら、すぐに気分転換ができるのもワーケーションの魅力です。
また、普段とは異なる環境に身を置き、余裕を持って働くことで日常では得られない刺激やインスピレーションも受けられる可能性もあります。新しいアイデアが浮かぶこともあるかもしれません。
そのため、特にクリエイティブな仕事をしている方におすすめです。
秋田ワーケーション推進協会とは?
秋田ワーケーション推進協会は、大都市から秋田へ人や仕事の誘引をしている団体です。
2020年11月に設立されました。
観光や文化、自然、産業など秋田の魅力を活かして、楽しく働くためのエリアとホスピタリティを提供することで、県外からの企業の誘致や人の移動を促進しています。
2021年12月には秋田でのワーケーション支援活動のポータルサイト「Wappa(わっぱ)」の運営を開始し、秋田でのワーケーションをよりたくさんの方に知ってもらうために、情報発信をおこなっています。
秋田のワーケーションの3つの事例
秋田県内にはさまざまなニーズや利用シーンに応じたワーク施設のほか、プライベートが楽しめるレジャー施設、地域の伝統文化に触れられる場所が充実しています。
ここでは、秋田でワーケーションを楽しむための3つのモデルコースを紹介します。
地域交流型(県北エリア、冬)
秋田県の北エリアにある能代市、大館市内の地域交流をメインとしたワーケーションのモデルコースをご紹介します。
【1日目】
- 「大館能代空港」に到着
- 能代市内のコワーキングスペースへ移動
- 併設されたカフェでランチ
- ワークスペースでワークタイム
- 能代市の人気店で夕食をいただきながら地域交流
【2日目】
- 能代市街地を街歩き(歴史や文化に触れる)
- 能代市の地域活性に取り組む方々とディスカッション
【3日目】
- 大館市内のワークスペースへ移動
- 大館市の伝統文化に触れる
- 地域交流をしながらランチミーティング
- ワークスペースでワークタイム
- 大館市の秘湯「日景温泉」で温泉と夕食を楽しむ
【4日目】
- 宿のチェックアウトまでワークタイム
- 「大館能代空港」を出発
シティライク型(県央エリア、夏)
県央エリアの秋田市、男鹿市内で秋田観光を思う存分に満喫するワーケーションのモデルコースをご紹介します。
【1日目】
- 秋田空港または秋田駅へ到着
- 秋田市内でランチ
- ワークスペースでワークタイム
- 男鹿市へ移動
- ホテルにて男鹿の郷土料理「石焼鍋」を食べる
- 郷土芸能「なまはげ太鼓」を観覧
【2日目】
- 男鹿市へ小旅行
- 「なまはげ」の文化を学習、体験
- ガイドさんとジオパークツアー
- 男鹿市の民宿に宿泊
- 夕食をいただきながら地域交流
【3日目】
- 「大龍寺」の見学と坐禅体験
- 秋田市に戻りワークタイム
- 秋田市内に宿泊
【4日目】
- 秋田市内を観光
- 秋田空港または秋田駅を出発
田舎暮らし体験型(県南エリア、秋)
秋田県の南エリアにある羽後町、湯沢市で田舎暮らしが体験できるワーケーションのモデルコースをご紹介します。
【1日目】
- 秋田空港または秋田駅に到着
- 羽後町へ移動
- 羽後町名物「西馬音内(にしもない)そば」を食べる
- 「西馬音内(にしもない)盆踊り」を学習、体験
- 羽後町内のレンタルスペースでワーク
- 夕食をいただきながら地域交流
- 湯沢市内のホテルに移動して宿泊
【2日目】
- 湯沢市内のホテルでワークタイム
- 羽後町田代地区へ移動
- 羽後町のお母さんがあるもので作る郷土料理を食べる
- 鎌鼬(かまいたち)美術館や田代地区を散策
- 田代地区内の古民家に宿泊
- 田舎暮らしを体験
【3日目】
- 早朝に雲海を鑑賞
- 古民家でワークタイム
- 湯沢市の温泉地「小安峡(おやすきょう)」へ移動
- 温泉宿に宿泊
【4日目】
- 湯沢市の発酵文化を体験
- 味噌や醤油を使ったランチをいただく
- 秋田空港または秋田駅を出発
秋田のワーケーションに最適な宿泊施設5選
快適にワーケーションができるかどうかは宿泊する施設によります。
ここでは、秋田のワーケーションに最適な宿泊施設をご紹介します。
UGO HUB
「UGO HUB」は秋田県羽後町にある宿泊も可能な複合施設です。
飲食ができるカフェや仕事ができるコワーキングスペースが併設されているため、ワーケーションも十分にできます。
異業種交流もでき、同じようにワーケーションで訪れる方や、併設されたレンタルスペースの出展者との交流も可能です。
普段接することのない異業種の方々と交流すれば、仕事に役立つ新たな発想や人脈が生まれる可能性もあり、有意義な時間となり得るでしょう。
クリエイティブな仕事をしている方は特に刺激になるかもしれません
秋の宮温泉郷 湯けむりの宿 稲住温泉
「秋の宮温泉郷」は秋田県最古と伝えられる温泉地であり、「湯けむりの宿 稲住温泉」はその大自然のなかにある静かな温泉宿です。
最寄駅のJR横堀駅からは車で約20分と少々アクセスしにくい場所ではありますが、事前に予約をすれば宿から駅まで送迎をしてくれるので、電車で訪れる場合も安心です。
館内はパスワードなしでWi-Fiが使えるため、パソコン作業もしやすいでしょう。
また1人でも気兼ねなくリフレッシュできるのも魅力。
自家源泉掛け流しの温泉は貸切風呂でも楽しめ、山海の幸や季節の野菜をふんだんに使った食事は個室やブース席、カウンター席で堪能できます。
新玉川温泉
「新玉川温泉」は日本一深い湖として有名な「田沢湖」の近くにあり、休養や保養をメインとした湯治宿です。
宿までは新幹線が停車する「田沢湖駅」からならバスやタクシーで、秋田空港からならシャトルバスが利用できます。
Wi-Fiスポットはロビーやお部屋だけでなく各所にあるため、好きな場所でパソコン作業が可能です。
また「新玉川温泉」はその噴出量が日本一といわれており、温泉としては珍しい弱酸性の泉質です。
宿の外に出ると、ぶなの森に囲まれた自然を楽しめ、仕事をしながら心と体をいたわれます。
象潟夕日の宿 さんねむ温泉
秋田の海も山も楽しめる宿が「象潟夕日の宿 さんねむ温泉」です。
歩いて約1分で海、宿の裏には「鳥海山」がそびえ立ちます。
海に沈む夕日を眺められるお部屋もあり、秋田の自然を感じながらゆっくりリラックスした時間を過ごせるでしょう。
お部屋は全室Wi-Fiが完備されており、日常から離れた心地良い環境で仕事に没頭できます。
また、海や山を眺望できる天然温泉と山海の旬の食材を使った食事も魅力。
仕事を頑張ったあとに身も心も癒やせる環境も整っています。
秋田の自然をとことん楽しみながらリフレッシュしたい方におすすめの施設です。
金浦温泉 学校の栖
小学校の跡地に造られた、珍しい平屋の一軒宿が「金浦温泉 学校の栖」です。
宿まではJR金浦駅から車で約10分、JR象潟駅から車で約15分の所にあります。
象潟駅からは無料送迎もおこなっているので、電車を利用する方は象潟駅で下車をするのが便利でしょう。
館内は全館Wi-Fiを完備しており、仕事をしやすい環境が整っています。
また、学校の雰囲気が残っていたり、お部屋の名前が「1年1組」などとなっていたりと、ユニークさもほかにない魅力です。
金浦温泉は湯治湯として栄えた温泉でもあり、仕事後にはしっかりリフレッシュもできるでしょう。
秋田県でワーケーションを楽しもう
ワーケーションをするなら、豊かな自然でリフレッシュしながら仕事ができる秋田がおすすめです。
心も体も癒やせる温泉宿でするのもよし、さまざまな方との交流も楽しめる「UGO HUB」でおこなうのもよし、好みや条件にあった場所を選ぶとよいでしょう。
「UGO HUB」はやりたいことをやれる空間を提供するための宿泊、飲食、レンタルスペース、起業支援の4つの機能を備えた複合施設です。
日替わりメニューがあるカフェや定期的にイベントも開催されているので、秋田でワーケーションをする際は「UGO HUB」にもぜひ訪れてみてください。